2021年08月31日(火)
逆の動きで筋力アップ [気まぐれ通信]
去る4月半ば、整形外科へ付き添い通院するために自宅前に車を駐車させ、母が後席に乗り込むのをルームミラー越しに見ていたところ、その顔がストンと下に落ちました。何事か?と運転席を降りて車の後ろに回ると、尻もちをついた母は右足付け根を抑え立ち上がれぬ状況。道路を隔てた向かい側に住む元看護師の奥様が、これは骨折してるかもとの事で、慌てて車に乗せ掛かり付け医院へ。
レントゲン検査の結果、右大腿部骨折なので手術を要す。しかしコロナ禍中、手術は可能な病院でも不要不急との判断、かつ順番待ちで、一週間後となりました。幸いなことに無事成功、院内リハビリを終え8月初旬に退院、自宅に戻ることが出来ています。退院後は週三回、デイサービスに送迎してもらいながらリハビリ継続ですが、過日、面白い番組がNHKで放送されていました。
台湾での研究で、階段を「上る」よりも「下りる」方が倍以上も筋力アップ効果があることが明らかに。日本の高齢者施設では、いすから立ち上がれるようになるために、「座る」トレーニングを行ったり、足を上げて歩くために、持ち上げた足を手で「押し下げる」トレーニングを行ったりして、太ももの筋力が20%近くもアップした人もいます。また、オーストラリアでは、普通とは逆方向に足が回るサイクリングマシンが、心肺に大きな負担をかけられない、心不全の方のリハビリで行われています。
そうした逆の動きの数々、実はコツがあり、それは「ゆっくり」逆の動きをするということ。ゆっくりすることで筋肉に力が入ります。逆の動きをゆっくり行うとき、筋肉は「縮もうとしながら伸ばされる」状態になる。このとき、単に縮もうとするよりも筋肉が刺激されより筋力アップするらしく、しかも、筋力アップ効果が高いにもかかわらず、逆の動きは、脳が楽だと勘違いするため、酸素消費量は少なく心拍数も通常の動きに比べて減り楽に行えるという。
筋肉量は2〜30代がピークで、それ以降、何もしていないと毎年1%ずつ筋肉が減るとも言われています。将来の寝たきり予防、美容やダイエット、生活習慣予防のためにも、様々な効果が期待されるこの「逆トレ」を母にも薦めてみようと思います。
営業 和田 昇
Posted at 08時40分
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