2011年01月06日(木)

新年明けましておめでとうございます [気まぐれ通信]

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 社長の石元孝浩です。
 
 皆様新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。政治、経済ともまだまだ厳しい時期ですが兎年の今年は「跳ねる年」にしたいものです。
 
 さて、昨年12月の事になりますが、取引先の30代の営業の方と話をしていた時の事ですが、長男のその方はだいぶ先の事になりますが「いずれお墓を実家のある大阪で建てることになる」そのときのためにというご相談でした。
 
 その方は現在の勤務地が神戸で、来年第一子(女の子)が生まれる予定です。また九州にご先祖を祭祀しているお墓があります。ご自身の転勤、また承継する次代の子供が(まだ出産前ですが)女の子ということもあり「お墓を簡単に引っ越し(移設)することができますか」という内容でした。
 
 人が引っ越しをするときに家財道具を引っ越し先に運ぶように「お墓」も簡単に引っ越しができれば身近で祭祀ができ「お墓参り」も頻繁に行けるのでご先祖様もお喜びになるという発想で、私もなるほどなと思いました。

 その時の私がお話したのは次のような事です。
 「お墓は土地に根ざす」ものです。日本人の「心(遺伝子)」の中には「人は自然から生を受け、亡くなった後は自然に還る」という想いがずっと受け継がれていると思います。
 現代でも神戸をはじめ関西地方の大部分、全国的に見ても焼骨は最終的には「土に還す」地方が多いのではないでしょうか。ですからご先祖様は「その土地」に眠ることになるのだと思います。
 土地ごと引っ越すことが無理だからこそ「お墓の移設は大事業」になるのです。お墓は決して携帯性を追求するものではありません。多少不便な場所に墓地があっても、その道中も含めてご先祖と向き合う「お墓参り」になるのだと思います。
 また、陽のぬくもりを感じ、風にそよがれ、雨に打たれる自然の中で祭祀できるお墓だからこそ「ご先祖と対話」ができるのだと思います。

 このご相談を受けた後、私は反省しました。
 「お墓は土地に根ざすもの」「人は亡くなった後自然に還る」
といった日本人が古来から持っていた「心のよりどころ」をもっと発信するべきではないかと。

 
 今年は原点に返って社員ともども頑張っていきたいと思います。どうぞ本年もよろしくお願い致します。

Posted at 08時50分

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